Nozomi Mizo

CASE

「LOLは動体視力、反射神経。コンディショニングで向上させたい。」
esports | 溝 望(みぞ・のぞみ)

2019 05 24

溝 望(みぞ・のぞみ)1996年10月14日、札幌市生まれ。22歳。
北広島西部中1年からオンラインゲームをスタート。
札幌平岡高から札幌国際大に進み、1年時に「Logicool G CUP 2015」(千葉・幕張メッセ)で全国3位。
2017年夏からRampageと契約。
国内リーグを制して、ワールドチャンピオンシップ2017(中国)に出場した。
家族は両親。170センチ、50キロ。右利き。

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溝さんよろしくお願いします。
溝さんとの出会いは北海道スポーツビジネスセミナーで出会いましたよね。esportsのブースを構えていてそこで紹介されていたのが溝さんでした。
esportsってどんなものなのか?をもっと詳しく知りたくて溝さんと話した時に「この人、めっちゃアスリートじゃん!」って思って、FORHが溝さんの力になれないかなぁ。って思って声かけたのが始まりでしたね。

そうですね。すごい嬉しかったのと森田さんの話を聞いてとても興味深かったんです。

esportsって最近じわじわ聞こえてきましたが溝さんはどう思いますか?

昨年から日本ではesports元年って言われていてメディアに取り上げられてきました。海外で主流なゲームタイトルはまだ日本には流行っていなくて、海外から比べたら劣っています。

賞金が世界大会では何十億円、何百億円とものすごい賞金が出ますよね?日本ではどうなんですか?

日本ではシャドーバースというゲームで日本で初めて1億円が賞金になりました。

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溝さんが日本チャンピオンになったLOL(リーグオブレジェンド)というゲームはどういったゲームなんですか?

5人対5人のゲームで、ジャンルはRTS(リアルタイムストラテジー)でチェスとか将棋に似ていて戦略型の陣取りゲームのようなものです。

いつから始めたんですか?

高校1年生から始めました。

高校1年生からスタートしてプロになって日本チャンピオンになって世界レベルになったんですよね?

世界では有名なんだけど日本では始めるのには敷居が高くてLOLは取っ掛かりにくい難しいゲーム性です。

その難しいゲームで日本チャンピオンになって次の目標や展開はどのような考えがありますか?

日本ではまだesporsが浸透していないので発展やゲーマーの地位向上のためにメディアに露出したり活動していきたいですね。
ゲーマーの実態もオタクだと思われがちで内気な性格の人も多いかもしれませんがそうでもないんですよ。
みんな頂点を目指してるのでスポーツ選手と変わらないくらい努力しています。ゲーマーだからと行ってオタクではないです笑
世間の方にも理解してもらえたなと思います。

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ジャンル問わず日本でナンバー1になることって無茶苦茶難しいことじゃないですか?
やるときは8時間以上ずっと座って、戦略を考えながら敵を倒して、勝ち進んでいく。辛い体勢でずっと戦っている。
何かに向かってとことん目指していくアスリートだなって。
溝さんのプレーシーンを自宅で拝見させていただいたときに、お部屋に好きな言葉をA4にびっしり文字が詰まっていて。それが部屋中に貼ってあって。やっぱり一番目指してる人ってこういう人なんだなって。真のアスリートだって強く思いましたよ。

嬉しいです。

コンディショニングやカラダのパフォーマンステストはどうでしたか?

目の動きはなんとなく感じていたこととですが、森田さんにすぐ当てられました。こんなに動くことはないので新鮮で楽しかったのと、カラダや脳がスッキリしています。

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ゲームにおけるパフォーマンスを考えれば目の動きや、椅子に座って長時間ゲームできるような集中力、カラダの姿勢筋力も必要ですよね。私がお手伝いしてパフォーマンス上げていきますね。
esportsのプロやプレーヤーもカラダを鍛えようっていうムーブメントが起きたらいいですよね。もちろん、ただ鍛えるのではなくゲーマーに必要なパフォーマンスを考えたうえでのコンディショニング、トレーニングを行なって世間の印象はオタク、でも脱いだらめっちゃいいカラダしてる。みたいな笑

実際森田さんのパーソナルトレーニングを受けて、LOLは動体視力、反射神経を使います。見てから相手の攻撃を避ける、予測もあるんですけど、大切なことなんです。そういうものをコンディショニングで向上させることができたら選手としてもパフォーマンスが伸びるなと思ってて、目の動きとか凄く良くて早く帰ってゲームやりたいです。

長時間プレーするためには体力、筋力、集中力が持続する、どうしたら良い状態を保つことができるのかはどのアスリートにも言えることですよね。

選手によってルーティンが決まっているんです。
僕だったら、試合後リフレッシュするために席を立ったり、他の選手も脳にエネルギーを送るためにブドウ糖をとったり、感覚的にルーティンをやっていて自分の平常心を保ってたりするんです。ちゃんとそれをコンディショニングでやった時にどれくらいパフォーマンスが上がるか楽しみです。
次の大会が4月末にあるので色々やってみたいです。

悪い言い方かもしれませんがesportsの偏見って世の中にあるような気がします。esportsを広げたいって言っても親目線、お母さん目線だと部屋にこもって、姿勢が悪くなる、ずっとゲームばっかりで外で遊んで欲しいとか思われがちじゃないですか。でも溝さんの実態を見たらアスリートとしての想いとか、気持ちとか、行動とか見たらすごい変わるような気がします。
子供にスポーツをやらせようって言ってるのが、サッカーなのか、野球なのか、テニスなのか、ゲームというesportsなのか、ジャンルが違うだけで。
いいイメージになればいいなと思います。

僕自身にも考えがあって、ゲームをやっていると部屋にこもって相手の顔は見えないけどチームの人とゲームをするんですけど、生活上、人と人が関わるのって必要不可欠じゃないですか。
外に出ないと、体調も悪くなったり気分が落ち込んだりとか、廃人気質になったら嫌だなって。だから必ず外に出るようにしています。日の光を浴びたり。
ゲームをするってなったらこもってするんじゃなくて、他のスポーツと同じように生活リズムの中にきちんと組み込んであればいいと思います。
自分の中にきちんとルールがあるといいですよね。

「LOLは動体視力、反射神経。コンディショニングで向上させたい。」<br> esports | 溝 望(みぞ・のぞみ)

LOLは戦略ゲームじゃないですか。
似たところだと将棋や囲碁。見方を変えるとアナログなだけで溝さんのはパソコンを使ってデジタルなだけで同じですよね。

将棋などは1コマ右にずらすだけでいいじゃないですか。でもLOLは1ミリ右にずれるのも、3ミリ右にずれるのもマウスのクリックの位置によって決まるんですよね。そのミリ単位の移動で敵の攻撃が避けれなかったりと、非常に緻密で頭をよく使います。

esportsのイメージ、ゲームって言われてるから親はゲームさせたくないなぁとか。でも、esportsの見方、凄さとか世の中に伝わったら、溝さんみたいにチャンピオン目指して、世界の賞金を獲得して有名になろうとか増えそうですよね。

そうですね。日本のゲームって自分が遊んで楽しいからやるじゃないですか。でもesportsはエンターテイメント性があって海外だったら大会はドームやスタジアムでやるので観客動員数が多いんですね。見で楽しませることができる、選手として、パフォーマーとして、夢のある仕事だと思います。

溝さんがどんどん世の中に発信していって、北海道のesportsを広げて認知拡大は産業や経済にめちゃくちゃ可能性を秘めていますよね。
一人のアスリートがムーブメントを起こすってカッコイイですよね。

やるからには大きなムーブメントを起こしていきたいですね。

今後の活躍に期待してます。また、コンディショニングを行なって同時に溝さんのパフォーマンスアップを支えたいと思います。本日はありがとうございました。

ありがとうございました。

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